2017年5月7日

デジボーグまた復刻(ではなかった)

2015年にコナミとの「コラボレーションウォッチ」として非常に残念な復刻を成し遂げたデジボーグですが(私のブログではこちらで紹介しています。)、2017年の今年、同じモジュールを使い、今度はBEAMSの「コラボレーション」として別モデルのデジボーグがセイコーのWIREDブランドのSOLIDITYのデジタル時計として復刻する様です。サイトはこちら

しかし、前回のコナミの場合は『かつての「デジボーグ」をオマージュしつつも近未来的で「METAL GEAR」にふさわしいデザインとした。』と(そのデザインはともかく)オリジナルのデジボーグをリデザインしたことを明言しているのに対し、今回のBEAMSの場合はオフィシャルのサイトでは『80年代の機能をめいっぱい盛り込んだサイボーグ風デジタルデザインを踏襲し、現代風に洗練されたコラボレーション製品』と、デジボーグの名称を回りくどく「匂わす」だけに留まり、しかも『元のモデルに変更を加えていくのではなく原型から作るプロセスは、これまでの開発とまったく違います。』と、明らかにベースとしたモデルはあるのに、このデザイン自体をBEAMSがゼロ(原型)から手がけたと捉えられる様な記述をしています。おそらくこのサイトを見ただけの普通の方々は『BEAMSがオリジナルデザインのデジタル時計を作った。』と捉えるのでは無いでしょうか。かつての全品回収となった某UNITED ARROWSとMOTELによるZODIACのASTRODIGIT丸パクリのDEGI-WATCHを彷彿とさせます。(昔のサイトでのアップはこちら)・・・何故にアパレルがプロダクトを手がけるとこうなんでしょう。やめてくれ。

ということで並べてみました。下左が今回のSEIKOのWIREDのSOLIDITY(セイコーさん、画像お借りします。)、下右が1980年発売のデジボーグ G757-4010(GZC028)です。


やはりデジボーグはカッコイイですね。もちろんBEAMSがデザインした時計ではありません。ちなみにこちらの画像を見るとコナミとのコラボ時もこちらのモデルをベースにする案もあった様ですね。


この頃のセイコーのデジタル時計は黒ベゼルもしくは黒カバーとシルバーケースのコンビネーション具合がほんとに上手だったと思います。デジボーグ以外でもこれら計算機付き、心拍計付き、テレビ時計等々。


まぁ、そもそもBEAMSがやろうが、SEIKOが独自でやろうが、このLCD画面のデザイン自体が全くもってダメなので、これを使う以上、何をやっても非常に残念なデジボーグになってしまいますが。今回のモデルもケースデザイン自体は非常にいい感じに作っていそうなのですが、この間抜けなLCDデザインでは何をやってもダメです。特に今回のものは本来あるべき秒のグラフィック表示部のセンターの黄色いダイヤ形のグラフィックを排除してしまったので、間抜け感倍増です。(ブラックモデルだとかなり緩和されてますが。て言うか、そもそもここはLCDによるアナログ時計表示もする、と言うとこに意義のあったデザインだったのですが。。)


ついでに、以前にアップした画像より。国産デジタル好きが高じて1997年(もう20年も前!)にアンティークウォッチショップのオーナーと私で共同執筆した本、ANTIQUE & MODERN DIGITAL WATCHより、デジボーグのページ。エポックメイキングなモデルは左に原寸3面画像、右に拡大画像、テキストは必要最小限という贅沢なページ構成でした。この頃はまさか20年後にデジボーグがこんなことになるとは思ってもみなかったですね。


街の時計屋さんが作業机の下敷きにしていたのでもらってきた当時のカタログ。


前に作ったApple Watch版デジボーグと。オリジナルのデジボーグと年代差37年。時計本体のデザイン、素材は時代と共に変わってもデジボーグの顔はそのままいけるってすごいですね。Pebbleの時はプログラミングでバーの秒表示のアニメをさせていましたが(こちらでまだ頒布中です。デジボーグがこんな残念な展開になってきたのでまだ当分頒布しようかと思います。)、Apple Watch版は秒のグラフィックは全点灯のままの画像で動きません。追々SWIFTを勉強してApple Watchでも動く様にしたいですね。(2017.5.20. 追記こちらにその後手を加えてほぼ完成したApple Watch版デジボーグをアップしています。)


最後にオリジナルの斜視を2枚程。このオリジナルモデルもカラバリが何種類か存在しました。


今回のWIREDのモデルはケース上下を大きく切り欠きラグを作り、ナイロンベルトにしたのは非常に良さげなんですが・・・


素直にデジボーグのオマージュとかリスペクトとかインスパイアされたとか書いておけばいいものを、「原型から作った」とサイトに明記するから私の様なファンにDISられてしまうのですね。「80年代のセイコーデジタルの名機、デジボーグをBEAMSとのコラボレーションにより現代風にアレンジしました。」等と素直に記載していれば、流用した液晶のダメさを除けばいい出来っぽいので、オススメしていたかと思います。
ということで、一応以下に全モデルのamazonへのリンクは張っておきます。発売は6月9日の様です。・・・以上、再び残念なデジボーグのご紹介でした。